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死と生の繰り返しにおける永遠性を考える

赤、始まりの色

赤い着物を初めての和裁で仕立て直す。生まれ変わる、そして新しく始まる。

白、終わりの色

もうなくなってしまったお婆さんが住んでいた家が取り壊されるとのこと。タンスに眠っていたたくさんの着物の中に真っ白な単物。終わるはずの着物の生涯。少しだけ終わりを先延ばしにする。

人形  

私の2分の1の大きさの人形が2つ。人間に似せてつくったのに、起き上がることはない。

永遠に動かない、でも永遠に朽ちることもない。

ガラスの瞳には、確かに光が宿るのに、我々を覗き込むことなない。

その一人は口を開け、もう一人は口を閉じる。

現実47_2
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